北仲通北公園(北仲キャナルパーク)を散策!運河越しみなとみらいとロープウェイの光景
横浜北仲ノット(北仲ブリック&ホワイト)が建設され、再開発が進む北仲通北地区には「北仲通北第一公園」「北仲通北第二公園」「北仲通北第三公園」という、運河沿いに連なる3つの穴場公園があります。北仲橋と万国橋とを繋ぎ、ついでにロープウェイも見学できる散歩道です。
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北仲橋からスタート
桜木町駅から日本丸メモリアルパーク前の信号を渡り北仲橋に来ています。
2020年春夏にかけて、進行方向右側には横浜市新市庁舎内商業施設「ラクシスフロント」、左側にはタワーマンション下に商業施設「北仲ブリック&ホワイト」がオープンしており、開発の波を感じるスポットです。
さらに北仲橋からみなとみらい新港地区方向を眺めますと、2021年春の完成を目指し建設が進むみなとみらいのロープウェイの3本の鉄塔(支柱)が目に入ってきます。
これから散策する北仲通北地区の3つの公園は、運河北仲側の石垣沿い(写真右側)にあり、並走するようにロープウェイの支柱が建っておりますので、そんな支柱の見え方にも着目しつつ歩いてみました。
北仲通北第一公園
桜木町方向から馬車道方向に北仲橋を渡り終えると、左側すぐに「北仲通北第一公園」の入り口があります。ひっそりとした入口ゆえ、意識してないと通り過ぎてしまうような雰囲気です。
北仲橋たもとの「北仲通北第一公園」から「北仲通北第二公園」「北仲通北第三公園」と続き万国橋に出ます。それぞれの公園をつなぐ歩道は「水際線プロムナード」と名付けられています。
北仲通北第一公園は、「公園の定義って何だろう?」と疑問に思うほど小さなスペースです。
設置された階段を下りたふもとに「灯台発祥の地」という記念碑があります。
交易船舶の安全のため、西洋諸国から灯台の建設を求められた明治政府は、外国人技師を招聘し、明治2年に灯台事業を担う役所として「燈明台(とうみょうだい)局」を、更に、明治7年には「燈明番(とうみょうばん)」(いわゆる灯台守)の教育及び建設する灯台の試験調整を行うための「洋式試験燈台」を、ここ、横浜元弁天(現在の中区北仲通6丁目)に設置しました。「洋式試験燈台」の完成時には、明治天皇、皇后両陛下の行幸啓を仰ぐ栄誉にも浴した由緒ある地でもあります。
「燈明台局」は、昭和23年、海上保安庁燈台局として東京に移転しますが、それまでの約80年にわたり、日本の灯台事業を全国展開し、また、最先端の西洋技術を習得した多くの灯台守を全国へ送り出すなど、まさにこの地を起点として、我が国海上交通安全の礎が築かれていきました。
この地が日本の近代化に大きく貢献した灯台事業発祥の地であることを後世に伝え、また、先人の偉業を称えるため、「洋式試験燈台」の基礎として使用していた当時のレンガをその証とし、記念碑を設置します。
平成27年3月 海上保安庁 第三管区海上保安本部
意識して見ると、記念碑の隣に「洋式試験燈台」の基礎として使用していた当時のレンガが遺された部分があります。公園の赤レンガの敷かれた八角形?の部分が、燈明台の基礎だったのかなと想像しました。
北仲通北第一公園に一個だけ置かれたベンチからみなとみらいを眺めますと、真正面がロープウェイの鉄塔ビューとなっており、風景を楽しみたい人にとっては残念な雰囲気になっています。
北仲通北第一公園を後にし、スタート地点である桜木町駅側を振り返ってみたところです。
この辺は、汽車道、日本丸メモリアルパーク、横浜ランドマークタワー、よこはまコスモワールドなど、みなとみらいエリアを代表する観光スポットを運河越しに眺めるができる一帯となっています。
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北仲通北第二公園へ
進行方向に目を向け、水際線プロムナードを進んでいくと、正面には結婚式場「ノートルダム横浜みなとみらい」、運河には3本並ぶうちの真ん中の支柱が見えます。
2本目の支柱を傍目に先に進みます。
商業施設「横浜ワールドポーターズ」前に3本目の支柱が見えてきます。水際線プロムナードを進み左に曲がったところの広場が「北仲通北第二公園」です。
北仲通北第二公園に入り、来た道を振り返ったところです。基本的に観光客はあまり通らない、知ってる人だけが使ってる抜け道のような場所と感じます。
北仲通北第二公園に隣接し、タワマンが入る横浜北仲ノット。この1階2階が商業施設「北仲ブリック&ホワイト」となります。
レンガ色の建物は結婚式場「ノートルダム横浜みなとみらい」。外側が緑地になっているので、何となく公園との連続感がありますが、基本的には関係者以外利用できない敷地です。
「北仲通北第二公園」の入口表示を見つけることができました。北仲ブリック&ホワイトの裏手側、水際線プロムナードの中間地点に第二公園は位置しています。
北仲通北第二公園の入口にはオブジェがあり、3つの公園の中では一番広くて公園らしい雰囲気を持った公園です。
運河ではカヤックを楽しむ人々の風景がみられることがあり、訪問時は公園でカヤックの整備をしているような人もいました。
北仲通北第二公園は運河に面したベンチがあり、のんびりと風景を眺められる場所です。
ところで、地元の北仲通北公園愛護会では、運河に面したこの一帯を「北仲キャナル」と呼んでいて、運河沿いの3つの公園(「北仲通北第一公園」「北仲通北第二公園」「北仲通北第三公園」)の愛称を「北仲キャナルパーク」と名付けています。
特に、北仲通北第二公園は「横浜北仲マルシェ」や「関内北仲キャナルパーク盆踊り」などのイベントが開催されるメインステージとなっています。
北仲通北第二公園からの眺めは良く、ランドマークタワーや汽車道が正面に大きく見えます。ただ、撮影時はまだでしたが、ロープウェイのロープが張られてしまうとまた風景が変わってくるかと思います。
北仲通北第三公園へ
パッと見行き止まりに見える北仲通北第二公園ですが、奥まで行くとさらに道が続いています。コスモワールドの観覧車が真横に見えますね。
横浜ワールドポーターズ近くの運河にロープウェイの支柱が建っています。また、横浜ワールドポーターズに隣接する運河パークではロープウェイの駅舎が建設中になっています。
運河の向こう側にホテル「ナビオス横浜」も見えます。
進行方向に前に目を向けると、水際線プロムナード沿いに「アパホテル&リゾート 横浜ベイタワー」がそびえ立ちます。
アパホテル前の地図を確認。
画像は現在地にちょうど光が反射している状態。地図上では青色で表示されている運河の下、緑色の道を左から右に進んでいます。
「北仲通北第三公園」は植樹スペースがあり、運河沿いにベンチが並ぶ細長い公園です。再び「公園の定義って何だろう?」がよみがえる変化球な公園かもわかりません。
万国橋の下を流れる穏やかな運河の様子を眺めることができるスポットです。
遊歩道を抜け万国橋に出ると「北仲通北第三公園」の看板があり、この場所がちゃんと公園であることが確認できます。
ちなみに、北仲通北第三公園を出て左に行くと万国橋ですが、万国橋を渡らずに反対方向、アパホテルの建物に沿って右に曲がると、隣がチョコレートショップ「バニラビーンズ」のカフェとなります。すぐ近くに日本郵船歴史博物館もあります。
万国橋を渡ると先にワールドポーターズがあり、赤レンガ倉庫や横浜ハンマーヘッドのある方面となります。
万国橋からはランドマークタワー、クイーンズ、コスモワールドの観覧車といった、絵に描いたようなみなとみらいの風景を楽しむことができます。
万国橋から見る、アパホテルふもとの北仲通北第三公園です。
万国橋を渡りきると対岸側「運河パーク」の入口となります。
中に進むと、横浜ワールドポーターズ前で中のロープウェイの駅舎を間近に見学することができます。運河パークの先は汽車道の入り口で、この道を行き桜木町駅側に戻ることもできます。
最後に
以上、北仲通北地区にある3つの穴場公園の紹介でした。運河沿いの道は穴場ながらも解放感があり歩いていて楽しかったです。
桜木町駅から横浜ワールドポーターズがある新港地区に効率良く行くのであれば、普通に汽車道を渡るほうが近いです。また、近い将来、第3のルート「ロープウェイ」も加わることになるんだなと、運河沿い散策しながら実感しました。