みなとみらい21中央地区53街区開発事業の建設状況!京急EXホテルやヤマハのオフィス
横浜・みなとみらい21中央地区53街区開発事業(街区名称「横浜シンフォステージ」)。ゲント横浜跡地に2棟のビル(WEST棟・EAST棟)で構成される大規模複合ビルが新設されます。完成予定の2024年3月まで、テナントや開業日情報、工事現場の状況を随時更新してお届けします。
目次
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みなとみらい21中央地区53街区開発事業とは
みなとみらい21中央地区53街区(ゲントヨコハマ跡地)に、大林組、ヤマハ、京浜急行電鉄、日鉄興和不動産、みなとみらい53EAST合同会社の5社が手がける大規模複合ビルが建設されます。
【追記】「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」の街区名称が「横浜シンフォステージ(YOKOHAMA SYMPHOSTAGE™)」に決定しました。
総延べ面積約18万㎡を超える大規模複合開発物件です。ビルはWEST棟とEAST棟で構成され、オフィス、商業施設、オープンイノベーションスペース、ホテルなどが新設されます。
完成イメージ図に描かれている道路はみなとみらい大通りです。大通り沿いにある大きい建物がWEST棟、奥側の小さい建物がEAST棟です。また、左端にチラッと描かれているのは、SONYが入居する横浜グランゲート(54街区)となります。
54街区(横浜グランゲート)と一体化した広場を形成
実は、SONYが入居する54街区の横浜グランゲートと53街区の新設ビルの間にはキング軸(横浜市が設定している歩行者軸)があります。計画では両街区が一体化した広場が形成され、建物同士もデッキで連結される予定です。
なお、後ほど建設現場写真の方でお見せしますが、横浜グランゲートがある54街区側は既に完成済み。図面と同じようになっています。
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ペデストリアンデッキで快適な歩行者ネットワークを構築
また、WEST棟とEAST棟を繋ぐ、2階に設置される広いペデストリアンデッキについても特筆すべきでしょう。
横浜駅方面からのペデストリアンデッキを延伸し敷地内に引き込み、雨に濡れない快適な歩行者ネットワークが構築される計画です。
このデッキは、先に書いたようにお隣ビルの横浜グランゲートとも連結。さらに、既存のすずかげ通り歩道橋とも連結されるのでグランモール公園直通となります。完成すると、グランモール公園から横浜ベイクォーターまでデッキレベルでつながることとなります。
現地で撮影した図面です(上が北側です)。
西側がみなとみらい大通り沿いでWEST棟(地上30階、地下1階)が建ちます(左)。東側はまだ原っぱの52街区が接しており、EAST棟(地上16階、地下1階)が建ちます(右)。
北側からデッキが伸びていて横浜グランゲートと接続(上)。南側はすずかげ通りで既存の歩道橋とつながり、グランモール公園が直通になります(下)。
また、新築ビルはWEST棟とEAST棟の2棟構成ですが、2階のデッキ部分など、低層部が一体化しているので建築基準法上は1棟の建物ととして扱われるそうです。
魅力あるコモンスペース(広場状空地)
WEST棟とEAST棟の低層部には、人々が自由に利用・通行できるコモンスペース(広場状空地)が設置されます。
グランモールストリート | 店舗からの活気を感じながら楽しくランブリング(気ままなぶらぶら歩き)できるストリート。 |
---|---|
グランモールプラザ | 象徴的な大屋根と屋外ステージを備えた、プロジェクトの交流・発信拠点。 |
ゲートプラザ | ヤマハのブランド発信拠点と一体利用が可能な、開かれた屋外広場。大階段を配置。 |
キングプラザ | 周辺就業者が気軽に立ち寄り休憩できる、緑あふれる心地よい空間。 |
みなとみらい21中央地区53街区開発事業のフロア構成
◆WEST棟
基準階専有面積3,360㎡(約1,016坪)を有するオフィスを主な用途とし、ヤマハグループの首都圏に点在する拠点を集結し、BCP機能を備えた研究開発・営業などの新拠点を整備します。
上層部は京急グループの新築では横浜エリアに初出店となる「京急EXホテル」、低層部はヤマハのブランド発信拠点や店舗で構成される、新高島駅周辺の新たなシンボルとなる多機能交流拠点です。
- 26~30階:ホテル(京急EXホテル)
- 25階:全体供用
- 5~24階:オフィス
- 4階:全体共用
- 3階:店舗
- 2階:店舗
- 1階:店舗・駐車場・オープンアトリウム
WEST棟に入るオフィスについては、少なくとも大林組とヤマハが同じようなプレスリリースを発表(2019年3月28日)しているのでどちらのオフィスともとれます。ただ、ヤマハが新設ビルにオフィスを構えるという報道があるので、推測としてはヤマハの自社オフィスだと思います。
ヤマハ、みなとみらいに開発機能 進出予定オフィスに検討(カナロコ)
【追記】↑最新のプレスリリース(2021年4月15日)にて、ヤマハグループの新拠点と判明しました。
◆EAST棟
基準階専有面積2,796㎡(約845坪)を有し、様々な企業が本社、研究開発拠点として利用することを視野に入れたオフィスを主な用途とし、低層部にオープンイノベーションスペースや店舗を備えます。
- 5~15階:オフィス
- 4階:全体供用
- 3階:オフィス・店舗
- 2階:店舗
- 1階:店舗・駐車場・オープンイノベーションスペース・オープンアトリウム
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みなとみらい21中央地区53街区開発事業のテナント
ホテル
京急グループの宿泊特化型ホテルの上位グレードとなる「京急EXホテル」が、横浜エリアに初出店します。 全室20㎡以上の客室(計150室)に加え、地上130mにはロビーや大浴場、レストランを計画しています。
みなとみらい21中央地区53街区開発事業の概要
みなとみらい21中央地区53街区開発事業の概要は以下の通り。
名称 | みなとみらい21中央地区53街区開発事業 (仮称)MM53街区プロジェクト |
---|---|
建築規模 | WEST棟:地上30階、塔屋2階、地下1階、高さ約158m EAST棟:地上16階、塔屋1階、地下1階、高さ約90m |
施設内容 | 事務所、店舗、ホテル、駐車場 |
建築主 | 株式会社大林組、ヤマハ株式会社、京浜急行電鉄株式会社、 日鉄興和不動産株式会社、みなとみらい53EAST合同会社 |
着工 | 2021年4月1日 |
竣工 | 2024年3月31日予定 |
みなとみらい21中央地区53街区開発事業の建設現場写真
ここからは、「みなとみらい21中央地区53街区開発事業」の建設現場を写真で紹介します。
一昔前の53街区の様子
かつてみなとみらいの53街区にあったエンタメ施設「GENTO YOKOHAMA(ゲントヨコハマ)」。
ショップ、レストラン、ゲーセン(横濱はじめて物語)、映画館(109シネマズMM横浜)、ライブ会場(横浜BLITZ)、結婚式場(ベイサイド迎賓館・ベイサイドガーデンクラブ)などで構成されており、存在感のない新高島駅に賑わいを持たせてくれる施設でした。
2015年1月25日に営業を終了し、その後取り壊しとなりました。
以降更地の状態が数年続きます。
2021年1月25日
みなとみらい大通り沿い、2020年2月に竣工した「横浜グランゲート」の隣、柵に囲まれた「(仮称)MM53街区プロジェクト」の建設地があります。
「建設計画のお知らせ」を確認すると、建築主が5社が名を連ねています。東京、横浜の会社が並ぶ中、静岡県浜松市の楽器製造大手のヤマハがの存在が特に目を引きます。
SONYが入居する「横浜グランゲート」のデッキから53街区の建設現場を確認してみます。
オフィスエントランスに、横浜グランゲートの商業施設部分(1~2階)の模型がありました。右側2階のデッキ部分がプツンと切れていますが、ここから将来的に53街区の新設ビルと繋がります。
実際のデッキ部分を見てみましょう。途切れたデッキの向こう側に53街区の工事現場が広がっています。
何かしらの作業が行われているようですが、まだ着工はされていません(2021年4月着工予定)。
写真左側に「すずかげ通り歩道橋」が見えます。こちらも53街区の新設ビルと繋がる予定。
建設地のみなとみらい大通りを挟んだ向かい側、タワークレーンが見えるのが建設中の「(仮称)LGグローバルR&Dセンター」、右隣が資生堂グローバルイノベーションセンター「エスパーク」。LGの左隣の建物が、横浜東急REIホテルとコーエーテクモゲームス本社がある複合ビル「KTビル」となります。
「横浜グランゲート」の商業施設の部分ですが、テナントが未入居の状態です。
「横浜グランゲート」の前の広場、新高島駅の出口もあります。隣の53街区が開発されたら、広場が大きくなりますので賑わいも創出できるかと思います。
2021年6月1日
2021年4月に予定通り工事が着工しました。
53街区開発工事に伴い「すずかげ通り歩道橋」が閉鎖となりました。閉鎖予定期間は2021年4月1日~2024年3月31日となっています。
工事現場の仮囲いのメッセージ。
「4年目の春」が完成予定の2024年3月31日ということでしょう。
2022年7月17日
ようやく目に見える形で建物が立ち上がってきました。
建設は背の高い方のWEST棟(地上30階、地下1階)から進んでいるようです。
2022年8月31日
グランモール公園「すずかげ通り歩道橋」付近から。建物の成長が早いです。
オフィスビル「横浜アイマークプレイス」と「横浜ブルーアベニュー」の間から。今まで見えていたお空が無くなっていく感じ。
2022年9月5日
高島中央公園から。LG横浜イノベーションセンターが建設中の建物で見えなくなりました。
2022年10月28日
京急グループ本社付近、みなとみらい歩道橋から。WEST棟、一部窓ガラス等も入ってきています。
基本情報
- 名称:みなとみらい21中央地区53街区開発事業
- 住所:横浜市西区みなとみらい5丁目1番1ほか