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横浜市中区海岸通計画とは?横浜郵船ビルがホテルに!横濱ビルも複合高層ビルに建替え

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横浜港

日本郵船と三菱地所、宇徳(隣接地を開発)が手がける横浜市中区「海岸通り地区」再開発により、計画地内の歴史的建造物「横浜郵船ビル」はホテルとして活用され、「横濱ビル」は解体され、複合高層ビルに建替えられます。

2027年の供用開始予定まで、テナントや開業日、工事現場の状況を随時更新してお届けします。

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横浜市中区海岸通り地区の再開発について

※「(仮称)横浜市中区海岸通計画」については、2021年5月14日に公開された情報をもとに作成。2022年1月4日、横浜市から都市計画の変更についての情報が公開されています(次項目で解説)。

(仮称)横浜市中区海岸通計画とは

横浜市中区海岸通3丁目にある「横浜郵船ビル」と「横濱ビル」一帯で再開発が行われる計画です。2棟共に「日本郵船」が100%出資する「郵船不動産」が所有しています。

横浜郵船ビル

「横浜郵船ビル」は1階に入る「日本郵船歴史博物館」でおなじみのビルです。

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再開発と聞いて「まさかこのビル壊しちゃう?」と危惧しましたが、早とちりでした。横浜市の歴史的建造物にも認定されている「横浜郵船ビル」の大部分は保全・活用される方針です。

画像引用元:(仮称)横浜市中区海岸通計画に係る計画段階配慮書(2021年5月14日公開)

「(仮称)横浜市中区海岸通計画」は、地上22階、地下2階、高さ約112m、延べ面積約88,600㎡の大規模な高層複合オフィスビルが建設される計画です。「神奈川県警察本部」西側の立地。

施設配置図のなかで「歴史的建造物(既設)」と記されているのが「横浜郵船ビル」で、その隣と後方部分をL字で囲むように高層ビルが新設されます。

横濱ビル

計画地内で「横浜郵船ビル」の隣にあるのが1950年竣工の「横濱ビル」。ドラマ『これは経費で落ちません!』『トップナイフ』などのロケ地にもなっている有名レトロビルです。

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2020年12月には「老朽化による解体」という報道がされていたビルでしたが、「(仮称)横浜市中区海岸通計画」の高層ビル新設により、いよいよ解体されることになります。

2023年に既存建物の解体工事に着手する予定となっており、2024年の着工、2028年以降の供用開始を目指しています。

2022年1月4日公開の情報

横浜市は、日本郵船・三菱地所・宇徳が手がける中区「海岸通り地区」の再開発に向け、都市計画変更の提案があったと発表。

現在「日本郵船歴史博物館」が入る「横浜郵船ビル」は、なんとホテルに再生される提案です。

画像引用元:都市再生特別地区(海岸通り地区)都市計画(素案)の概要

当初の計画と比較してみると、計画地が「A-1地区」「A-2地区」「A-3地区」「B地区」と区分けされ、B地区部分(宇徳が開発)が追加されています。

また、「横浜郵船ビル」については、大部分を保全・活用される方針で建て替えを計画していましたが、全面的に保存する事になり(A-2地区)、建て替えは「横濱ビル」のみとなります(A-1地区)。

オークウッドスイーツ横浜46階展望台

馬車道にある「オークウッドスイーツ横浜46階展望台」から計画地を撮影(2021年5月)

写真で見ると、縦に走っている道路が「海岸通り」、真ん中やや奥にある背の高い建物が「神奈川県警察本部」です。その手前部分が再開発される「海岸通り地区」の計画地。「横濱ビル」と「横浜郵船ビル」の後ろ側は現在駐車場スペースになっています。

駐車場の手前がB地区(撮影時は「創造空間万国橋SOKO」)です。

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横浜市中区海岸通り地区の完成予想図

A地区の完成予想図

A地区、歴史的建造物である手前の「横浜郵船ビル」はホテルとして活用。「横濱ビル」跡地には高さ約100mのビルが新設されます。

B地区の完成予想図

宇徳が開発事業者となっている隣地のB地区には中層の店舗付きオフィスビルを建設します。

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横浜市中区海岸通り地区の棟・フロア構成など

<A-1地区>…(横濱ビル跡地)
■用途:業務機能、インキュベーション施設等、文化施設、店舗 等
■敷地面積:約5,000㎡
■延床面積:約72,800㎡
■階数:地上21階、地下1階
■最高限度:100m
■供用開始:2027年予定

<A-2地区>…(横浜郵船ビル)
■用途:ホテル 等
■敷地面積:約3,650㎡
■延床面積: 約7,400㎡
■最高限度:31m

<A-3地区>
■用途:ホテル付帯施設 等
■敷地面積:約1,900㎡
■延床面積: 約1,200㎡
■最高限度:16m

<B地区>…(創造空間万国橋SOKO跡地)
■用途:業務機能、店舗 等
■敷地面積:約1,500㎡
■延床面積: 約8,400㎡
■最高限度:45m
■供用開始:2024年予定

横浜市中区海岸通り地区の概要

(仮称)横浜市中区海岸通計画の概要は以下の通り。

名称(仮称)横浜市中区海岸通計画
建築主日本郵船株式会社、三菱地所株式会社、株式会社宇徳
供用開始2027年予定

横浜市中区海岸通り地区の建設現場写真

横浜市中区海岸通り地区の建設現場を写真で紹介します。(※随時更新予定)

2021年6月15日

横浜郵船ビル

特に工事等始まっている様子はありません。

横浜郵船ビル

横浜郵船ビルに突き当たる路上から撮影、当初の計画では横浜郵船ビルの後ろ側に計画建物がかぶさる設計でしたが、高層棟を東側に寄せる計画に変更されることにより、現状の景観は保たれることになります。

2022年1月9日

横濱ビル

既に閉鎖されている「横濱ビル」。

横濱ビル

撮影時は建物が残っていましたが、後日の建設通信新聞(2022年3月1日)にて、解体工事の開始が伝えられていました(工期は2023年5月まで)。

Times 海岸通3丁目第3

横濱ビルの裏側は駐車場「Times 海岸通3丁目第3」。横濱ビルの跡地と合わせ延べ約72,800㎡の高層ビルが建つ敷地です(A-1地区)。

横浜郵船ビル

横浜郵船ビル(A-2地区)の裏側の駐車場(A-3地区)です。こちらはホテル付帯施設へ。

創造空間万国橋SOKO

A-3地区のとなりに計画におけるB地区があります。

創造空間万国橋SOKO

建物に開発事業者となっている宇徳の文字。現在「創造空間万国橋SOKO」となっており、跡地には店舗付きオフィスビルが建設予定です。

2022年8月22日

創造空間万国橋SOKO

オークウッドスイーツ横浜46階展望台から計画地を撮影。「創造空間万国橋SOKO」が取り壊されていました(画像左下あたり)。「横濱ビル」は全体に囲いが施されているものの、屋上が確認できる状態で、まだ建物が残っていました。

基本情報

  • 名称:(仮称)横浜市中区海岸通計画
  • 住所:神奈川県横浜市中区海岸通3-9

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