海岸通りの「横濱ビル」見てきました。戦後初の高層ビルで1950年竣工。約70年間復興のシンボルとして親しまれてきましたが、老朽化のため2021年以降に解体される見通しです。ドラマロケ地などにも使われているレトロモダンビルだったので取り壊しは残念です。

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横濱ビル（2021年2月の様子）

海岸通り近くを散策中、2020年12月に報道された横濱ビル解体のニュース（↓）を思い出し、現地まで来てみました。

【横浜】ミナト横浜・戦後復興のシンボル　横濱ビル解体へhttps://t.co/osXJI2TvCN
横浜で戦後初めて建設された高層ビル「横濱ビル」が、取り壊されることになった。レトロモダンなビルとして、親しまれて７０年。歴史的建造物が、また一つ姿を消す。
#横浜市 #横濱ビル #歴史的建造物

— カナロコ by 神奈川新聞 (@KanalocoLocal) December 3, 2020

横濱ビルというと、2019年に放送された多部未華子さん主演のドラマ 『これは経費で落ちません！』に出てくる会社「天天コーポレーション」のロケ地です。天天コーポレーションが無くなるのは地味にショック。

新聞社によって「年明けにも解体」としている記事もあったので、解体工事が始まっていることも想定して行ってみると、横濱ビルはまだ営業していました。

テナントの看板です。

地下には「アマゾンクラブ」という歴史ある隠れ家バーがあったのですが、2020年12月に閉店。別の場所に移転する予定だそうです。

壁に取り付けられている建設当時のものとみられる送水口は、見る人が見るととても貴重なものらしいです。

#日本逸品送水口１００選
005横濱ビル送水口
現在確認されている村上扇形送水口は四つ。その中でも長崎県庁とほぼ同時期に造られた初期型。後発の物と比べてより球に近い本体。逆止弁の蝶番部が外部から分かる造りです。下部にはMURAKAMIの文字！港町横浜の観光目玉にして欲しい程の貴重な物件です。 pic.twitter.com/Km0sWogddo

— AYA (@sousuiko) May 11, 2018

横濱ビルの入り口。

1950年竣工当時の写真と2009年の写真がありました。

ビル角部分が縦ブルーにペイントされたのは2009年以降なのかな？

エントランスの照明や雰囲気が昭和レトロで趣きがあります。

ビル内のテナントはほとんど無くなっていて、10店舗ほど営業しているようです。

そして、不意打ちなドラマ告知「トップナイフ」とな？ドラマのポスターと天海祐希さんや椎名桔平さんなど出演者のサインが飾ってあります。

2020年に放送された天海祐希さん主演のドラマ『トップナイフ-天才脳外科医の条件-』のロケ地だったようですが、全話見ていたという私の連れも「どこで出てきたのかさっぱり？」という話です。

エレベーターホール。

右手側にチラリと見えている階段がモダンな感じがします。

左手側は郵便受けやお手洗いがあります。

張り紙の内容は移転のお知らせ。ビル取り壊しに向け立ち退いているのだなという印象。

横濱ビル創立60周年記念の絵が飾ってあります。せつない。

エントランス部分を見学させてもらいビルを後にしました。

反対側から見たビル側面はまた印象が違います。

「この建物（横浜ビル）は戦後横浜復興の先駆けとして建設されたものである」と刻まれたプレートがあります。

地下に下る階段。

左隣にチラリと見える建物は横浜郵船ビルとなります。

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エントランスにあったのと同じ写真。建物を所有・管理する横浜貿易建物株式会社の名前があります。

以上、2021年2月の横濱ビルの様子でした。

まだギリギリ開館していたようで、見学出来たことはラッキーでした。

以下、余談ではありますが…。

海岸通りをみなとみらい方向に進んでいくと「横浜第二合同庁舎」に突き当ります。

2021年1月25日に火事のニュースがありましたよね。

出火があった部屋の窓や外壁が黒くなっており、火事の痕跡が残っていました。

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Writing by：はまぴた管理人