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日本郵船氷川丸(横浜・山下公園)の船内を見学!所要時間と料金、見どころを解説

投稿日: 2020年08月28日
山下公園の氷川丸

横浜・山下公園の海に浮かぶ重要文化財「日本郵船氷川丸」の船内を見学しましたので、入場料金、所要時間、見どころについてまとめました。氷川丸は貨客船としとて建造され、戦時中は病院船に徴用。戦後復興を遂げ、船齢30歳まで貨客船として活躍したという歴史を持った船です。

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日本郵船氷川丸の場所

日本郵船氷川丸

山下公園のシンボルとして海に浮ぶ氷川丸。

隣りの観光船乗り場には、マリーンシャトルやシーバス(水上バス)も接岸しています。横浜駅東口シーバス乗り場から乗ってくれば下船後すぐに見学できます。

電車での最寄り駅はみなとみらい線「元町・中華街駅」。4番出口から徒歩3分です。

日本郵船氷川丸の開館時間

日本郵船氷川丸

開館時間は10:00〜17:00(入館は16:30まで)。休館日は月曜日 (祝日の場合は翌日)、臨時休館日です。

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日本郵船氷川丸のチケット売り場と入館料金

日本郵船氷川丸

チケット売り場は船内です。搭乗口を上ったところに受付カウンターがあります。

入館料

氷川丸のみ見学できる単館券と日本郵船歴史博物館の見学料金もできるセット券があります。

単館券セット券
一般300円500円
65歳以上200円300円
中・高校生100円300円
小学生100円

※団体料金、特別料金については、公式サイトにてご確認ください。

日本郵船氷川丸

日本郵船氷川丸と日本郵船歴史博物館との両方見学する予定なら、料金がお得なセット券を購入するのがおすすめです。

今回、私は日本郵船歴史博物館でセット券を購入。後日、日本郵船氷川丸の見学に来ています。

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氷川丸見学の所要時間

日本郵船氷川丸

氷川丸の見学の順路は決まっていて、入場したフロアを仮に1階とすると、1階(Bデッキ)→2階(Aデッキ)→屋上(船橋)→地下1階(Cデッキ)の順番です。出口はCデッキにあり、展示を見ずに退場するショートカットコースもあります。

私が見学した時の所要時間は約1時間でした(写真は撮りまくっています)。リピーターの方でサラッと見学というのであれば、もっと短時間で回れると思います。

逆に記念写真を撮影したり、展示の文章をしっかり読んだり、屋外デッキでくつろいだりと、ゆっくり見学する場合は1時間では足りないかと思います。最大で所要時間2時間を見ておけば十分でしょう。

見学の際の注意点

日本郵船氷川丸

私が氷川丸を見学するのは2回目ですが、今回は新型コロナの影響でサービス内容が前回と変わっている部分がありましたので、気がついた限りでお伝えします。

まず、船の搭乗口近くにある手荷物ロッカーが閉鎖されていました。

エントランスロビーでの映像上映が無くなっており、以前は舵室の大きな舵をグルグルできたのですが、展示物には触れられないようになっていました。

また、順路が一部変更されており、狭い場所だったりで一方通行を確保できないところは、行かれないように規制線が張られていました。

とはいえ、氷川丸の見学順路は基本的に一方通行なので、見学の要所については十分に堪能できる範囲内での変更だと思いました。

※以上は訪問時の現状なので、変更される可能性もあります。公式サイトで最新の情報をチェックしてお出かけください。

日本郵船氷川丸の見どころ

日本郵船氷川丸

氷川丸竣工当時の内部イラスト

2020年に竣工90周年を迎えた氷川丸は、日本郵船が貨客船建造にに力を入れていた昭和初期の時代、1930(昭和5)年にシアトル航路用に造られた豪華客船です。

引退後はホテルやビアガーデンなど商業活用された時期を経て、船内が竣工当時の姿に近い形に復原され、2008年から一般公開されています。

約1世紀前の日本の豪華客船の世界を楽しめる船内です。

エントランスから船内へ

日本郵船氷川丸

チケットカウンターがあるエントランスロビーです。

横浜船渠での建造番号「No.177」が印された氷川丸の船銘板などが展示されています。

また、氷川丸のイメージキャラクター「キャプテンハマー」がお出迎えのようなので一応認識。

日本郵船氷川丸

ロビーを抜けると本格的船内。

順路が示されているので迷うことはありませんが、細い通路が迷路のようでもあります。海に面した小さな小窓、古めかしい案内板など備品一つ一つにワクワクしてまいます。

皇族も利用した一等食堂

日本郵船氷川丸

アール・デコの装飾を施された一等食堂は、船幅いっぱいにスペースをとった広間です。

隣には一等船客専用の一等児童室があり、大人は児童室に子供を預けゆっくりディナーを楽しむことができたそう。

日本郵船氷川丸

高貴な食事にふさわしい銀食器の展示もあります。

日本郵船氷川丸

昭和12(1937)年、昭和天皇の弟である秩父宮殿下と勢津子妃殿下が乗船された際に用意された豪華特別ディナーコースが再現されています。メニュー表も展示されており、当時の皇室の方々が召し上がった料理名までわかります。

中央階段に隠された氷川丸命名の由来

日本郵船氷川丸

中央階段まわりは美しい曲線のラインを描いており、高級ホテルの内装を思わせます。

日本郵船氷川丸

ここでの必見ポイントは、上のデッキに上がる階段手すりにある雲の紋章です。

これは氷川丸の名前の由来となっている、さいたま市の武蔵国一宮氷川神社の神紋「八雲」をかたどっています。氷川丸は大宮の氷川神社から授かった名前だったのですね。

特に優美な一等社交室

日本郵船氷川丸

船内の公式レセプション会場として使用されていた氷川丸のメインホールです。グランドピアノが置いてあります。

日本郵船氷川丸

夜は椅子やじゅうたんを片付けて、ダンスパーティーの会場になるなど、紳士・淑女の社交場ともなっていました。

一等エリアの内装の多くはフランス人工芸家のマルク・シモンが手掛けています。アール・デコ装飾が随所に見られ、女性的な性格の社交場は特に優雅な装飾が施されているそうです。

「シアトル航路への旅」を追体験できる展示室

日本郵船氷川丸

氷川丸がシアトル航路用に造られた豪華客船だったことに因んで、横浜港から太平洋を渡ってシアトルに向かう13日間の航海の様子を実物資料やエピソードで紹介したコーナーです。

氷川丸には「日枝丸」「平安丸」という2隻の姉妹船があり、頭文字Hから始まる3姉妹だったことを表すパンフレット、外国人に大人気だったスキヤキパーティーのエピソード、或る日のタイムスケジュールなどなど、航海の様子を知れる展示が多くありました。

紳士が集う一等喫煙室

日本郵船氷川丸

一等社交室がレディース向けだったのに対して、一等喫煙室は世界の上級品のお酒やたばこが揃う、主にメンズ向けの社交場だったということです。食後、談笑やカードゲームが楽しまれました。

日本郵船氷川丸

一等社交室よりもスッキリとしたアール・デコの内装になっており、バーカウンターにあしらわれた帆船のステンドグラスも素敵です。

雰囲気は違ったものになりますが、桜木町にある帆船日本丸にも帆船のステンドグラスが飾ってある場所があります。

飾り毛布があしらわれた一等客室

日本郵船氷川丸

一等客室は、複数の部屋を窓越しに見学できました。

ベッドの上には「飾り毛布」といわれる色々な形に折られた毛布が置いてあり、長い船旅のお客様に喜ばれたそうです。

お花、かぶと、日の出などの見立てられた飾り毛布の折り方は何十種類もバージョンがあり、代々の給仕から給仕へと受け継がれる伝統技術となっていました。

チャップリンも利用した一等特別室

日本郵船氷川丸

一等特別室は、チャップリン、秩父宮両殿下をはじめとする各国の貴賓、著名人が利用したスイートルームです。細かいところまで凝ったデザインになっていて、明らかゴージャス。

窓にはステンドグラスがあしらわれています。ベッドルームのステンドグラスの中には椿や藤が見え、日本の草花がモチーフになっているのも素敵です。

日本郵船氷川丸

ベットルーム、ダイニングルームの他、お風呂も見学することができました。

客船エリアから乗組員エリアへ

日本郵船氷川丸

さて、ここまで船客エリアを見学してきました。

屋上に出る階段を上り、乗組員エリアの船橋(ブリッジ)へ。

日本郵船氷川丸

船尾に目を向けると、ファンネルマークが大きく見えます。ファンネルは船舶の煙突のことで、船舶の所有会社を表示するためのマークが描かれています。

日本郵船のシンボルは白地に引かれた赤い2本線で「二引(にびき)」と呼ばれています。

日本郵船氷川丸

屋上から見えるみなとみらい側の風景です。

柵に取りつけられている救命浮輪には「M.S HIKAWA MARU YOKOHAMA」の文字が。

大さん橋には現役クルーズ船「飛鳥Ⅱ」が停泊しており(赤い2本線が見える船)、こちらも氷川丸と同じ日本郵船の船です。

日本郵船氷川丸

船首の方には小部屋の建物があり、さらに上っていけるようになっています。

一番上が操舵室、その下が船長室です。

操舵室

日本郵船氷川丸

操舵室は船の総司令室です。

写真右上部分、吊り下げフックのようなところがあります。

日本郵船氷川丸

過去の見学(2014年)のとき撮影

以前見学した時の写真を見直したら、号鐘が吊り下げられていた場所とわかりました。通る人が鳴らしていくものなので、一時的に撤去されているのかも。

日本郵船氷川丸

操舵室の中には、船を操縦する舵輪、各種計器類、伝声管などがあります。

本来ですと船長気分で舵を回すことができる記念撮影おすすめのスポットですが、訪問時は規制線が張られていたので眺めるだけです。

さて、目線を上に向けると、航海の安全を願う神棚が設けられているのがわかります。神棚に祀られているお札は氷川丸の名前の由来となった氷川神社のものです。お札には「強運の氷川丸」と記されていました。

氷川丸は戦前の日本で建造され現存する唯一の貨客船であり、終戦までに3度の触雷がありながら沈没を免れているなど、数々の危機を乗り越えた事から強運の船と言われています。

氷川丸の姉妹船をはじめとする戦前の豪華客船は海軍に徴用され、その大多数が第2次世界大戦で魚雷により撃沈されてしまいました。日本郵船歴史博物館に行くと、戦争により日本郵船の船がどれだけの数失われてしまったかというのが如実にわかるような展示になっています。

日本郵船氷川丸

船長目線で船首の方を眺めてみます。

…ていうか私、氷川丸の前後がよくわかってなくて、今まで山下公園から見える側が前だって勘違いしてました。

屋外デッキ

日本郵船氷川丸

先ほどの段を降り、客船エリアの屋外デッキへ。ここには自販機やデッキチェアーが置かれているのでゆっくり海を眺めることができます。

当時の一等客室の乗客もこのデッキから海を眺め、何を思っていたのだろうなんて想像してみるのも楽しいですね。

日本郵船氷川丸

船尾の方にはオープンデッキがあり、通常ですと土曜・日曜・祝日が開放日になっています。

※最新の開催状況は公式サイトのイベント一覧でご確認ください。

日本郵船氷川丸

こちらは反対側のデッキらへんでみつけたドアの注意書きです。

「船員の他お断り申し上げ候」という、今でもギリわかる古風な言い回しがツボ。現代は色んな言葉が平仮名で表記されることが多くなってきてると思うので、「御断り申上候」の漢字が詰まった雰囲気が特に好きです。

当時最新鋭のエンジンが搭載された機関室

日本郵船氷川丸

デッキから階段を降りて、船底の機関室エリアへ入ります。4層に分かれており、本来であれば一番下まで見学できるのですが、訪問時は一番上のエリアのみ見学可能でした。

氷川丸のプロペラを回す動力は、8気筒ディーゼルエンジン(デンマークのB&W社で製造)で、左右1基ずつ2基を搭載しています。 エンジンは1930(昭和5)年の氷川丸竣工時の最新鋭で、現役時代のままに残された貴重な遺産です。

氷川丸の歴史がわかる展示室

日本郵船氷川丸

出口近くに氷川丸の歴史を4つの時代に分けて解説しているコーナーがあります。

  • 1930(昭和5)~1941(昭和16)年:豪華客船「氷川丸」のデビュー
  • 1941(昭和16)~1953(昭和28)年:病院船や引揚船として活躍
  • 1953(昭和28)~1960(昭和35)年:シアトル航路への復帰
  • 1960(昭和35)年~現在:生まれ故郷・横浜のシンボルに

氷川丸を建造したのは横浜船渠株式会社(現三菱重工業株式会社)。

戦時中は船体が塗り替えられ赤十字マークをつけた病院船となりましたが、戦火での沈没を免れています。戦後は船齢30年になるまで貨客船として活躍しました。戦前戦後通して、約250回太平洋を横断したそうです。

引退後は廃船としてスクラップになる可能性もありましたが、幸運なことに横浜開港100周年の記念事業の一つとして山下公園に係留保存となります。

2016(平成28)年、造船技術や客船の内装を伝える貴重な産業遺産として評価され、国指定重要文化財に指定されました。

船外にも解説がある

日本郵船氷川丸

船首近くに白灯台、船尾近くに氷川丸のプロペラの解説があります。

日本郵船氷川丸

そして灯台の対岸側、山下ふ頭にガンダム&ガンダムファクトリー

氷川丸の船内からもめっちゃ見えるので、発見してから気になって仕方がなかった(笑)

お土産売り場

日本郵船氷川丸

日本郵船氷川丸の近くにある「BOARDWALK SHOP」では横浜のお土産品やアイスキャンディー、氷川丸関連グッズが販売されています。

日本郵船氷川丸

お土産に選んだのは「氷川丸ドライカリー」のレトルト商品。

船内の張り紙チラシで何度も見せられていたせいか、つい購入してしまいました。一種のサブリミナル効果かもしれません。

基本情報

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