横浜の帆船日本丸(重要文化財)を解説!料金と見どころについて
横浜桜木町、日本丸メモリアルパーク内にある重要文化財「帆船日本丸」の内部を見学しましたので、アクセス、入場料金、所要時間、見どころなどについてまとめました。
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帆船日本丸の場所
電車でのアクセスは以下の通りとなります。
- JR根岸線 市営地下鉄ブルーライン 桜木町駅下車 徒歩5分
- みなとみらい線 みなとみらい駅・馬車道駅下車 徒歩5分
桜木町駅には東口と西口がありますが、帆船日本丸は東口の方にあります。
帆船日本丸の入場料金と営業時間について
帆船日本丸のチケット売り場
乗船口がランドマーク側と横浜みなと博物館側の2か所にあり、それぞれの入口にチケット売り場があります。また、横浜みなと博物館の中にもチケットカウンターがあります。
入場料金
帆船日本丸と横浜みなと博物館、両方を見学できる共通券と、いづれかを見学できる単館券があります。
共通券 | 単館券 | |
一般 | 600円 | 400円 |
65歳以上 | 400円 | 250円 |
小・中・高校生 | 300円 | 200円 |
※団体料金、特別料金については、公式サイトにてご確認ください。
開館時間
10:00〜17:00(入館は16:30まで)となります(総帆展帆日は9:30開館)。
見学の所要時間は人にもよると思いますが、船と博物館それぞれ30~40分くらいかと思います。
共通券を持っている人は、念のため時間配分に余裕をみて見学なさってください。
定休日
定休日は月曜日です。
※大規模修繕工事のため、2018年11月1日~2019年3月31日の予定で、帆船日本丸が休館となりますのでご注意ください。期間中、横浜みなと博物館は通常営業しています。
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帆船日本丸とは
帆船日本丸についてポイントを自分なりにまとめてみました。
- 帆船日本丸は1930(昭和5)年に建造された練習帆船
- 同じ年に生まれた姉妹船「海王丸」がある(富山県射水市にて係留・保存)
- 帆を広げた美しい姿は「太平洋の白鳥」とよばれていた
- 戦争により、物資運搬、日本人帰国、遺骨収集などの役割も担った
- 1984(昭和59)年に引退するまでの54年間に約11,500人の実習生を育てた
- 1985(昭和60)年4月から旧横浜船渠第一号ドッグで現役当時のまま保存されている
- 2017(平成29)年に国の重要文化財となる
帆船日本丸の見どころ
今回は横浜みなと博物館側乗船口から船内を見学しました。ランドマーク側から入った場合とは最初のほうの見学順路が違っているようでした。
船上の様子と見どころ
時鐘
練習船時代に使用されていた時鐘。
当直に入ると最初の30分に1回、その後は30分ごとに1回ずつ増やして鳴らし、8回鳴らす8点鐘で交代したそうです。
横浜みなと博物館側から入場した場合、時鐘は入口近くの順路から外れた位置にありますので、ご注意ください。
ビレイング・ビン
デッキに立つとロープの多さに驚きます。
帆船には帆を操作するために多くのロープ類があり、それらはすべてビレイング・ビンという棒にとめられているということです。
帆船
後部羅針儀甲板に取り付けられた帆船日本丸の帆の解説。帆は全部で29枚あるそうです。
船内のビデオ上映で帆をひろげる様子を見たところ、想像より人手がかかる大変な作業のように思いました。
※ボランティア約100名で日本丸の帆をひろげる「総帆展帆」は年間約12回開催されています。
舵輪
帆走中は帆の状態を見ながら舵をとるため、舵輪は船の一番後に置かれているそうです。
船内で記念撮影するのにおすすめのスポットです。
船内の見所
実習生室
1部屋8人で生活する、実習生にとっての憩いの場所。
ベッドの大きさは、長さ185cm、幅65cmあるそうですが、実物はもっと小さく見えます。
エンジン
54年間稼働した記録を持つ国産のディーゼルエンジンが2台あります。
診察室
船の中の病院です。午後を「午后」と書くところが昭和っぽいですね。
懐かしさも感じる古めかしい診療室。
さりげなく手術台があるのがコワい。
調理室
大きな釜のある調理室。
大きなオーブンもあります。
献立表と食品サンプル。割と良いものを食べているように見えます。
船長公室
船長がお客様をもてなしたり、航海士から報告を受けたりする部屋です。
世界中の港でたくさんの重要人物の訪問を受けたそうです。
士官サロンのステンドグラス
士官が食事や会議をする部屋です。
航海中は船が傾く事が多いので、テーブルとイスは床に固定してあるそうです。
こちらのお部屋には、とても素敵なステンドグラスが隠されているのでお見逃しなく。
場所は天井にあります!気が付かずに素通りしている人もいましたよ。
最後に
以前一度来たことがありますが、帆船日本丸が重要文化財になってからは初めての訪問でした。
船内では清水が貴重なため、手押しポンプに鍵がかかっていたりと、限られた生活用水でやりくりしていた当時の様子もうかがえました。
なんとなく外から眺めるだけでも満足できる帆船日本丸ですが、内部を見学すると違った視点で観察することができるため、一見の価値はあると思います。
基本情報
- 名称:帆船日本丸
- 住所:横浜市西区みなとみらい2-1-1
- URL:http://www.nippon-maru.or.jp/