横浜市庁舎跡地(関内)が星野リゾートやDeNA施設に!横浜市旧市庁舎街区活用事業
横浜・関内にある横浜市庁舎の跡地(2020年5月に新庁舎へ移転済)に、企業コンソーシアム「KANNAI 8(カンナイエイト)」が手掛ける超高層複合ビルが誕生します。完成予定の2025年まで、テナントや開業日情報、工事現場の状況を随時更新してお届けします。
目次
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横浜市旧市庁舎街区活用事業とは
※計画当初は「横浜市現市庁舎街区等活用事業」でしたが、「横浜市旧市庁舎街区活用事業」と名称変更されました(横浜市役所は2020年に北仲通地区の新市庁舎に移転済み)。
上のイメージ図はJR関内駅側からの視点です。
解体されるのは市庁舎の市会棟で、そこに高さ160m、地上33階の「タワー棟」が新築されます。タワー前には駅前広場も確保されます。横浜スタジアム側の「行政棟」は保存活用され、星野リゾートが運営するレガシーホテルなどになります。
事業コンセプトは「MINATO-MACHI LIVE(ライブ)」 。次代の横浜を支える感動が沸き上がり、スタジアムとともにみなぎるエネルギーと溢れる賑わいを生み出す「源泉」を創造することを目指します。
行政棟(既存棟)の見どころ
行政棟を保存活用した、星野リゾートによるレガシーホテル(3~8階)が横浜探訪の拠点に位置づけられます。開業半年以上前からホテルスタッフが地域に住み、ガイドブックに載っていないローカルな場所に宿泊者を案内する「地域探訪ツアー」を実施予定。
【追記】
星野リゾートによるレガシーホテルについて、2022年7月12日「OMO7横浜 by 星野リゾート(仮称)」が横浜初進出。2026年春開業予定と発表されました。
また、行政棟のみなと大通り側には2階建ての商業施設「みなとテラス」が増築されます。有隣堂が運営する、アート・音楽活動の場を備えた書店が入り、「横浜の発展史」を伝承する文化交流拠点となります。
タワー棟(新築棟)の見どころ
タワー棟には、株式会社DeNAが運営する国内最大ビジョンを有するライブビューイングアリーナが新設されます。
横浜スタジアムでのイベントが無い日も多様なエンターテインメントを配信。入口を開放すれば屋外の駅前広場との一体利用ができるような設備となります。
3~5階には、株式会社DeNAが運営するエデュテインメント施設が作られます。VRなどのテクノロジーで楽しみながら学べるスポーツ体験になります。
また、 既存のくすのき広場を継承した「くすのきモール くすのきテラス(商業施設)」も設置。大通り公園ともつながる回遊動線となります。
将来的には、隣接地に地上31階の高層ビルが建設予定(関内駅前港町地区第一種市街地再開発事業)。接続デッキも整備される見通しで、2029年度の竣工を目指しています。
※2022年7月12日、「横浜市旧市庁舎街区活用事業」新築工事着工の着工が発表されました。
横浜市旧市庁舎街区活用事業のフロア構成
◆タワー棟(新築棟)
- 11~33階:オフィス・大学
- 11階:スカイロビー
- 6~8階:新産業創出拠点、ウェルネスセンター
- 3~5階:エデュテインメント施設
- 低層階:ライブビューイングアリーナ・商業施設
◆行政棟(既存棟)
- 3~8階:ホテル
- 1~2階:商業施設(みなとテラス)
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横浜市旧市庁舎街区活用事業の概要
横浜市旧市庁舎街区活用事業の概要は以下の通り。
名称 | 横浜市現市庁舎街区等活用事業 →横浜市旧市庁舎街区活用事業 |
---|---|
建築規模 | |
面積 | 約16,500㎡(敷地面積)、約128,500㎡(約16,500㎡) |
施設内容 | タワー棟:オフィス・大学、新産業創造拠点、エデュテインメント施設、商業 旧市庁舎行政棟:ホテル、商業 ライブビューイングアリーナ:ライブビューイング施設、商業 くすのきテラス :商業 みなとテラス:商業 ビジターフロント:観光案内所 |
建築主 | 企業コンソーシアム「KANNAI8」 |
着工 | 2021年1月、2022年7月(新築工事着工) |
竣工 | 2025年12月(竣工・供用開始予定)、2026年春(グランドオープン予定) |
※「KANNAI8」は以下の企業から構成されるコンソーシアムです。
- 三井不動産株式会社(代表企業)
- 鹿島建設株式会社
- 京浜急行電鉄株式会社
- 第一生命保険株式会社
- 株式会社竹中工務店
- 株式会社ディー・エヌ・エー
- 東急株式会社
- 星野リゾート
横浜市旧市庁舎街区活用事業の建設現場写真
ここからは、横浜市旧市庁舎街区活用事業の建設現場を写真で紹介します。
2021年2月4日
横浜市の旧市庁舎はJR関内駅の南口駅舎の目の前です。駅舎に取り付けられた横浜DeNAベイスターズのキャップオブジェもポイント。
駅の反対側から出ますと、教育文化センターの跡地に関東学院関内キャンパスの建設現場があり、再開発が進む関内を感じます。
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駅前にYDB10周年の看板。これは「横浜ベイスターズ→横浜DeNAベイスターズ」10周年ということですね。球団歌「熱き星たちよ」の歌詞の球団名の部分もキッチリ変更されていて、その当時、初めて聞いた時はウケました。
JR関内駅前から見た旧横浜市役所。
改修されホテルとして存続する行政棟が見えます。柵で囲まれた状態となっているのであまり見えないのですが、市会棟とされているところは解体され、超高層ビルが建設されます。
みなと大通り側からみる行政棟。
1959年、建築家・村野藤吾による設計で建築された建物で、レトロモダンな雰囲気を醸しています。ホテルとして生まれ変わるというのは楽しみなポイントです。
尾上町通りから。地下鉄の関内駅からアクセスするときはこちらの風景となります。
並木の奥にある低層の建物が高層ビルとなる部分かと思います。
柵の内側がくすのき広場。くすのきモールとして生まれ変わります。
柵には「市庁舎移転のご案内」。2020年5月22日をもって新市庁舎へ移転とあります。
横浜市役所の新市庁舎について知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
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2022年3月27日
柵に囲まれているため全てを見ることはできませんが、ホテルとして生まれ変わる行政棟を残し、他の部分は解体が進んだように見えます。
基本情報
- 名称:横浜市旧市庁舎街区活用事業
- 住所: 神奈川県横浜市中区港町1丁目1番1ほか