横浜関帝廟は中華街随一のパワースポット!御利益や参拝方法を解説
横浜中華街
横浜中華街には、道教の神様を祀ったパワースポットが2か所(横浜関帝廟・横浜媽祖廟)存在します。
先日、久しぶりに横浜関帝廟(関羽廟)を参拝したので、関帝廟通りからの行き方、横浜関帝廟の御利益や見どころ、中国式の参拝方法についてまとめました。
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横浜中華街・関帝廟通りを歩く
横浜中華街を歩いていると、どこを見回しても同じような風景なので、目的のスポットを見つけるのが大変だったりします。
その点、横浜関帝廟の場合は、道の名前がズバリ「関帝廟通り」になっているので、比較的すんなり行くことができます。
横浜大世界の正面にある「天長門」、こちらが関帝廟通りの入口の一つになっています。
天長門方面から関帝廟通りに入り、すぐに見えるのが山下町公園。
春節燈花の時期(最近は2017年11月1日~2018年3月2日)には、媽祖神と四神をモチーフにしたランタンのオブジェが飾られます。
ちなみに、こちらのオブジェですが、私の知る限りでは2015年から毎年同じものが飾られています(台座は毎年新調されている)。
春節燈花は横浜中華街の春節イベント(2018年は2月16日から3月2日)の一環として開催されているイルミネーションとなります。
関帝廟通りを進んでいくと、街灯の柱に関帝廟の案内が出ていました。
中華街を歩いているときは店舗の並びに目が行きがちで、街灯を見ることはあまりないかと思いますが、ちょと上を向いてみると「関帝廟通り」のプレートがあったりするので、関帝廟通りを歩くときは、その辺もチェックしてみると面白いですよ。
横浜関帝廟の外観
こちらが横浜関帝廟正面です。
2017年に全面改修工事が行われたそうで、美しくリフレッシュされた様子となっています。
2013年に撮影した横浜関帝廟と見比べてみると、屋根の上の龍の色合い、中心の炎のモヤモヤの塗り方や配色が異なっているように思います。
赤い柱もツヤツヤになっていますね。
横浜関帝廟とは
入口の階段下に横浜関帝廟の説明がありますので、一読するとよいでしょう。
参拝するにあたり、基本的な部分を以下にまとめました。
- 祀られているのは歴史上の人物であり『三国志』でも有名な「武将・関羽」
- 関羽の神格化した神様としての名称は「関聖帝君」
- 理財にも精通し簿記法を発明した。そろばんを発明したとの伝説も
- 誠を尽くし約束事を守るという精神が商人にとって大切であることから、商売の神様として信仰されるようになった
- 初代の関帝廟は1871年に建立され、現関帝廟は4代目である
『三国志』は中国の書物ですが、横山光輝の漫画などを読んでいる人が多くいると思われますので、日本人にとっても関羽は親しみやすい神様といえるでしょう。
また、横浜関帝廟・横浜媽祖廟はぱっと見似たような雰囲気ですが、横浜関帝廟は明治生まれ(1871年)であるのに対し、横浜媽祖廟は平成生まれ(2006年)であり、両者の歴史には差があります。
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横浜関帝廟の見どころなど
関帝廟入口
廟入口の階段に雲龍石の彫刻が2枚あります。
北京から輸入された天に向かって登る龍を彫刻した雲龍石で、重さは約4.5トンあるそう。
関帝廟境内
横浜関帝廟の本堂です。
屋根の天辺中央には地球儀、その両側には塔が飾られており、その下側には聖獣、手前の方は何故か熱帯魚やイカなどが並べられていて、可愛いというかファンシーな感じでした。
瓦屋根は中国北京の工房で焼かれたもの、屋根の上にある龍と獣神の飾りはガラス細工だそうです。
蝋燭をお供えする開運蝋燭です(奉納料1本100円)。
開運銅鑼。
お賽銭を入れ、一打ちした後手で押さえるというものです。
横浜関帝廟の石獅(狛犬) です。
原石を台湾から輸入し、鎌倉の石匠によって彫られた守護獅子です。
1986年に火災に見舞われ多彩、廟(3代目)は消失してしまいましたが、こちらの石獅(狛犬) 焼け跡から掘りだされたのだそうです。
横浜関帝廟・参拝の流れ
境内入るのに料金はかかりませんが、本殿での参拝は有料になります。
チケットを購入
牌楼(正門)をくぐり右手側に受け付けがあります。
参拝用品は自販機で購入します。
お清め線香5本(参拝証付き)の料金が500円となります。
線香は神様を参拝する前に、身を清めるために供えるものとなります。
チケットを受付で提示すると窓口で線香が渡され、スタッフの人が火をつけてくれたり、参拝の作法を教えてくれます。
参拝証は裏が護符になっていて、お守りとして使うことができます。
日本の神社にあるようなお守りも販売されています。
線香を供える
狛犬の後ろの階段を上り、香炉の場所へ。
牌楼(正門)を裏側から見ると、門の上の龍の飾りなどが見やすいです(正面からだとどうしても下から見上げる感じになるので)。
5本の線香を1本ずつ5人の神様にお供えしていきます(線香を香炉に差し込む)。
数字で順番が書いてあるので、その通りに巡ります。
1番目の神様は特別で「玉皇上帝」といい、中国道教の最高位の神様になります。
昔大学で道教の講義を受けたことがありますが、その時は「宇宙を神格化した神様」と習った記憶があります。
本堂の前に、左から「3」・「2」・「4」・「5」と香炉が並んでいます。
数字と位置がテレコになっているのは、本堂内の神様の鎮座する位置に対応させているからなので、参拝者は気にせず数字の順番を守ればOKです。
本堂の正面中央です。
手前にお賽銭箱があり、正面奥に「関聖帝君」の祭壇が見えます。
ここから日本の神社ような参拝をすることも可能です。
横浜関帝廟・本殿内へ
いよいよ神殿内へ。
入口で参拝証を見せて中に入ります。
横浜関帝廟・参拝方法
参拝方法は本殿の柱に書いてあり、スタッフの人も教えてくれます。
- 拝礼台にひざまづく
- 合掌して3礼
- 住所・氏名・生年月日・お祈り
- 最後に1礼
横浜関帝廟・神様とご利益
- 関聖帝君(中央)…商売繁盛・交通安全・入試合格・家内安全・学問
- 地母娘娘(左)…除災・健康
- 観音菩薩(右)…解難・健康・縁談・安産
- 福徳正神(右)…金運・財産保全
各神様の参拝にも順番があるので、書いてある数字の通りに参拝します。
場所的には、中央(主神である関聖帝君)→左→右→右後ろの順です。
横浜関帝廟・おみくじ
本殿の中で引くことができます。
神筈式おみくじなので、スタッフの人にやり方を教わってチャレンジしてみてください。
金紙を焚き上げ
こちらは金紙を焚き上げる炉です。
先っぽが煙突になっています。
金紙は神様への金銭の献上と、願いが叶えられた時のお礼を意味します。
本殿内の供物台に供え参拝後に金炉で燃やすのが流れなので、金紙をやってみたい人は最初に「お清め線香5本(参拝証付き)」500円+「金紙」1,000円で購入してください。
(私は以前一度やったことがあるのですが、燃やしてしまう紙に1,000円って割といいお値段なので毎回は躊躇してしまいます。。。)
気合の入ったお願い事があるときとか、試してみるとよいかと思います。
横浜関帝廟の営業時間
午前9時から午後7時までです。
周辺施設
横浜関帝廟の隣の敷地に横浜中華学院があります。
境内から外観が見えます。
日本の学校とは雰囲気が違うので、めずらしさがあります。
横浜関帝廟の向かいにあるのは四五六菜館・新館です。
店舗の壁に描かれているのは関羽ですね。
関羽餃子なるメニューもあります。
横浜関帝廟参拝後、関羽餃子で舌鼓というのも楽しいかもしれません。
基本情報
- 名称:横浜関帝廟
- 住所:横浜市中区山下町140番地
- URL:http://yokohama-kanteibyo.com/