【キングの塔】神奈川県庁本庁舎は見学無料!横浜港が一望できる屋上展望台や館内の見どころを紹介
横浜三塔(キング・クイーン・ジャック)の一つに数えられる歴史的建造物「神奈川県庁本庁舎(愛称:キングの塔)」。6階の歴史展示室と屋上展望台は無料で入場可能です(平日)。
今回は国指定重要文化財となってから初公開のタイミングで正庁、旧貴賓室、旧議場、知事室など建物内部を見学したのでご紹介します。
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神奈川県庁本庁舎(キングの塔)見学してきた
「キングの塔」の愛称で親しまれている神奈川県庁本庁舎は、1928(昭和3)年10月に竣工。2019年10月には国の重要文化財に指定された、和洋折衷の歴史的建造物です。 愛称については、昭和初期に外国船員がトランプのカードに見立てて呼んだことが由来と言われています。
これまで建物内部は定期的に一般公開されていましたが、今回(2024年5月3日)は5年ぶりの公開になるそうです。当日は周辺で「ザよこはまパレード(国際仮装行列)」も開催されていて、県庁の方もちょっとしたお祭状態となっていました。
玄関ホール(1階)
1階 玄関ホールの正面階段には、極楽浄土に咲く幻の花と言われる「宝相華(ほうそうげ)」の模様があしらわれた装飾灯があります。
手すりのグリルなど、本庁舎内各所に「宝相華」のモチーフがあしらわれているそうですよ。
エスカレーターのフロアを指す表示が時計みたいでオシャレに感じました。建物外観や内部の装飾は幾何学的なアール・デコ装飾を取り入れているそうです。
神奈川県庁本庁舎歴史展示室(6階)
歴史展示室(6階)と屋上展望台は平日(月~金、8:30~17:15)のみ見学可能です。
6階にある1室が神奈川県庁本庁舎歴史展示室になっていて、県庁の本庁舎と新庁舎の模型や、写真展示があります。現在の建物は4代目の県庁舎で、歴代県庁舎の歴史がわかります。
屋上展望台(6階)
神奈川県庁の屋上に穴場の展望スポットが!
上の県庁の模型で見るとよくわかるのですが、キングの塔部分を囲むようにロの字になっていて、ぐるっと歩いて回れる結構広いスペースです。
訪問日はこいのぼりもたなびいて、開放感抜群でした。
海側に一段高くなっている展望台が設置してありますが、このときは混みあっていたので利用しませんでした。しばらくしたらまた来てみようか。
クイーンの塔(横浜税関本関庁舎)。
ジャックの塔(横浜市開港記念会館)も見ることができました。
「ライト様式のテラコッタ」なるものが展示されています。かつて建物の軒先を飾った焼き物で、現在も塔屋の一部に使われていると説明文にありました。
旧正庁(4階)
これから紹介する4階と3階フロアが、普段は見られない一般公開のエリアです。
旧正庁前廊下の陶製タイルに「宝相華」が見られます。
こちらが旧正庁。豪華なシャンデリアが目を引きます。
1998年に取り外して、保管されていたシャンデリアの部品を修復して取り付けているそうです。また耐震対策等ほどこし、電球はLEDになっているとのこと。
旧正庁にはステージのようなところがあって、奉安殿というらしいですが、創建当時は天皇皇后の御真影を掲示し奉拝する場となっていて、その後は執務室等として使われていたそう。
壁時計や格天井は当時のまま、扉の欄間などは可能な範囲で復元しているそうです。
旧議場(3階大会議場)
3階フロアで3つの部屋が公開されていました。
旧議場の3階大会議場。
2階席もあって、和の様式も入った貴族の劇場みたいだなって思いました。
旧貴賓室(3階第3応接室)
旧正庁と似た欄間。
こちらのお部屋も格子で仕切られた天井とシャンデリアの組み合わせ。
天皇の御座所としても使用された貴賓室。
宝相華の模様が施された扉。
室内、家具調度品は竣工当時とほとんど同じ状態をとどめているそうです。
知事室(3階)
知事室は扉の入口からお部屋を覗く形で観賞できました。モニターや扇風機などの家電カレンダー、知事の書道作品など、実際にお部屋を使用している生活感?を感じることができました。
知事さんはパネルにて席にいらっしゃいました。
まとめ
以上、神奈川県庁本庁舎(キングの塔)のご紹介でした。アールデコや和洋折衷の建築、調度品がレトロで見ごたえがありました。これからもときどき一般公開してくれたら嬉しいです。
キングの塔は見晴らしの良い展望台もおすすめ。横浜観光に来られた際は、横浜三塔(キング・クイーン・ジャック)歩いて回れますのでまとめて見学するのもいいかと思います。
基本情報
- 名称:神奈川県庁本庁舎(キングの塔)
- 住所:神奈川県横浜市中区日本大通1
- URL:https://www.pref.kanagawa.jp/docs/rb2/cnt/f380088/index.html