横浜そごう美術館「フェルメール光の王国展2018」に行ってきました

2018年7月28日から横浜そごう美術館で開催されている「フェルメール光の王国展2018」に行ってきましたので、展示の見どころや感想、販売グッズの情報をまとめました。
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「フェルメール光の王国展2018」について
「フェルメール光の王国展2018」は、フェルメール全37点のリ・クリエイト(複製画)が一堂に会する展示会です。生物学者であり『フェルメール 光の王国』の著者である福岡伸一氏によって監修されています。
フェルメールの作品のうち8作品は、2018年10月2日から上野の森美術館で開催される「フェルメール展」にオリジナルが展示される予定になっているので、予習するのにも良いです。
フェルメールについて
ヨハネス・フェスメール(1632年~1675年)は、謎に包まれた画家のようです。今回の展示会に関連した部分を簡単に書き留めると以下の通りです。
- 1632年オランダの商業都市デルフト生まれ
- 同じ年同じ町で「顕微鏡の父」レーウェンフックが生まれている
- 21歳頃結婚、30歳で画家組合の理事に任命される
- 42年という短い生涯のほとんどをデルフトで過ごす
- 残されている作品は37点、風景画はそのうち2点のみ
- カメラ・オブスキュラを使って絵を描いたといわれている
- 絵で使用された鮮やかな青は「フェルメール・ブルー」と呼ばれている
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「フェルメール光の王国展2018」の見所
展示会場は撮影OK
展示会場は撮影を許可されているので、自分のカメラに複製画の画像を残すことができます。
子どもにもわかりやすい解説付き
絵画一つ一つに注目ポイントなどの解説がついていてわかりやすいです。
比較対象になるような絵は並んで展示されており、見比べるポイントなどを教えてくれます。
同じ窓、同じイス、同じ服が複数の作品に描かれている点、絵画の中に絵画や地図が描かれている点が写真のようで興味深かったです。
フェルメールの描いた楽器の展示がある
フェルメールの作品中、10数点に楽器が登場しています。
ヴァージナル、チェンバロ、リュートなど、ほとんど馴染のない鍵盤楽器や弦楽器を実際に見ることができます。
ヴァージナル
チェンバロ
リュートなど
レーウェンフックとフェルメール
同郷同年生まれのレーウェンフック(顕微鏡の父といわれる)とフェルメールについて、福岡伸一氏が解説するコーナーがあります。
レーウェンフックの手稿
カメラ・オブスキュラの模型
ビデオ上映(82分)
フェルメールの37作品を福岡伸一氏が解説しています。
上映時間としてはかなり長い82分。全部聞き切ればフェルメール博士になれるかも?
寓意画としてのフェルメール作品
フェルメールの作品中にはたくさんの寓意(絵画や文学において、抽象的で曖昧な概念を、具体的な物事に置き換える技法)が散りばめられており、展示会では詳細に解説されています。
西洋キリスト教的概念が含まれているものなので、日本人的には解説されないと訳が分かりませんが、当時の人々はこれらの寓意をだいたい理解していたらしいです。
絵画技法について
フェルメールの時代の顔料について解説されています。
フェルメールは特に色持ちの良い高価な顔料を好んで用いたそうです。
フェルメールの絵を見ていると有名なブルーほのかに、赤や黄色も鮮やかであると感じました。
フェルメールが用いた遠近法について、ひもを用いて解説されています。実際キャンバスに消失店を定めた穴が開いている作品もあるとのこと。
撮影スポット
絵画の世界を再現した撮影コーナーがあります。
絵画の人物と同じ場所に立って記念撮影ができますよ。
ジュニアガイドの謎解き
ジュニアガイドでは謎解きをすることによって、フェルメールへの理解が深まるようになっています。
ガイドは会場受付にて配布、または公式サイトからダウンロードできます。
会場内に回答があるので答え合わせもできます。
学習の成果をまとめるジュニアルームも用意されています。
「フェルメール光の王国展2018」グッズ
グッズ売り場の様子です。
図録(税込み2,001円)
各種グッズ
キティコラボ商品
ティディベア
クリアファイルやポストカード
最後に
以前、そごう美術館で開催されたレンブラント リ・クリエイト展2016で、リ・クリエイト(複製画)の展示会というのを初めて経験しました。
今回のフェルメール店もリ・クリエイト(複製画)なので、迫力に欠ける面はあるかと思いますが、撮影できたり、解説が詳しかったので興味深く楽しむことができました。
大人も子供も楽しめる展示会だと思います。
基本情報
- 名称:「フェルメール光の王国展2018」
- 開催期間:2018年7月28日~2018年9月2日
- URL:そごう美術館公式サイト